マイコプラズマ肺炎は、自己増殖可能な微小な細菌です。感染様式は、飛沫感染と接触感染によるとされていますが濃厚接触が必要と考えられています。
潜伏期は通常2~3週間で初発症状は、発熱、全身倦怠感、頭痛などです。咳は初発症状後3~5日から始まり解熱後も長引きます。嗄声、咽頭痛、消化器症状、胸痛もみられます。
肺炎は、軽いものから重症になるものまで多彩です。当院でも重症の肺炎で大病院に搬送した方もいます。合併症としては、無菌性髄膜炎、肝炎、心筋炎など言われていますが、当院でもギランバレー症候群が疑われる症例も経験いたしました。
マイコプラズマ感染症は、オリンピックがある年にはやると言われており、今年の年初から例年よりは多いと感じていましたが、この10月からは、異様に多くなっています。当院のスタッフもかかった人がいます。
長引く咳、微熱のある方はいつでも当院に受診してください。
咽頭ぬぐい液による迅速診断は陽性になることが少なく、血清診断で分かることが多いです。
治療は、経口及び点滴による抗生物質出直ります。
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